京都すし処 八八

寿司は、
構造物である。

Sushi is designed architecture.

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Philosophy
なぜシャリが主役なのか?

シャリは、
語られない。
だから、
主役にした

寿司の半分以上を占めながら、シャリはほぼ語られない。魚の陰に隠れ、口の中で静かに仕事をするだけ。

私たちは、その盲点に焦点を当てた。
米・水・酢・温度——この四変数が、一貫を設計する。職人の勘ではなく、再現可能な構造として。

The rice holds everything together.
The fish merely arrives on top.
シャリを混ぜる職人の手

Shari — The Architecture Begins

Four Variables
なぜ四変数だけで、シャリが決まるのか?

米・水・酢・温度

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Rice

八代目儀兵衛 × 専用ブレンド

品種で選ばず、シャリになったときの旨さで選ぶ。八代目儀兵衛が手がけた専用ブレンド米は、そのままでも卓越した旨さがあり、さらに酢と温度が加わることでその真価を現す。

Water

京都の地下軟水が目標
(硬度 約60~80mg/L)

硬度が変わると、シャリが変わる。京都の御所付近は昔から地下水の宝庫で、その硬度に近くなるように調整した水を使うことで米の甘みを引き出し、酢の角を丸める。水は、見えないシャリ設計師である。

Vinegar

赤酢 + 白酢
+ プレミアム酢(飯尾醸造)

一種類の酢では、物語は作れない。
赤酢・白酢+プレミアム酢——
コースの前半と後半で顔を変え、
味覚に起承転結を与える。

Temperature

温度

50℃ — 脂が溶ける温度

50℃のシャリは、ネタを変える。
トロの脂が熱で溶け始め、
赤酢の香りが空中に立ち上がる。
口の中で、シャリとネタが初めて出会う。

The Three Vinegars
なぜ三種類の酢を使うのか?

様々な酢がコースに物語をつくる。

全く違った顔を持つ特徴的な酢を使い分けることで、シャリとの調和やそれぞれの酢の発酵の奥行きを、コースを通して体感しながら進んでいくストーリー。

※富士酢プレミアムを含めた3種類の酢を使うコースは、ディナーの八八プレミアムコースのみです。

01
Round · 前半
赤酢
Akazu — the warm embrace
余韻が長い

米と麹を長期熟成させた赤酢は、まろやかで奥行きのある酸味を持つ。コースの前半、温かいシャリと組み合わせることで、安心感と期待感をつくる。脂の乗ったネタと特に相性が良い。

02
Sharp · 後半
白酢
Shirozu — the clean awakening
輪郭が際立つ

精米した米酢の白酢は、クリアで鋭い酸味が特徴。コースの後半、シャリが少し冷めたタイミングで切り替え、繊細な白身魚や光物との繊細な対話を促す。「設計が切り替わりました」の一言が体験を言語化する。

03
Premier · 特別な一貫
プレミアム酢
Premier — the fermenter's depth
発酵の層が開く

飯尾醸造が手がける最上位ラインの酢。複雑な発酵の層が、シャリに知的な奥行きをもたらす。特別なネタ、あるいは記憶に残したい一貫のためだけに使う。酢が主役になる、唯一の瞬間。

使用:飯尾醸造 富士酢プレミアム

50°
The Threshold
Temperature Design
なぜ50℃なのか?

脂が溶ける、温度がある。
それが50℃、である。

従来の寿司では、シャリを人肌(37℃)に保つことが常識とされてきた。私たちは、あえてその温度を超える。

i.

魚の脂がシャリの熱で溶け始め、口中でシャリとネタが一体化する。

ii.

赤酢の芳醇な香りが50℃の熱によって空中に立ち上がり、食欲をそそる

iii.

炊きたて直後の米が持つ澱粉の糊化が、口の中で米本来の甘みを強調する

iv.

炊きたて直後のシャリは水分を含んで柔らかく、温かさによってふっくらとして口の中でハラリと解けやすい

屋号に込めた思い
八八
YAYA
職人が寿司を盛る手元
「八八」が継ぐもの

という漢字を分解すると、八・十・八になる。稲穂が実るまでに八十八の手間がかかると言われ、日本人は米に命のかたちを見てきた。八八はその最初と最後——八と八だけを残すことで、余分を削ぎ落とし、米の根にある精神だけを屋号に刻んだ。

なぜ「やや」と読むのか

八八と書いて、やや(Yaya)と読む。世界のどこでも呼べる、やわらかく、覚えやすい響き。「Ya」は多くの言語で親しみの音を持ち、繰り返しの韻が耳に残る。漢字の重さと、音の軽やかさが、ひとつの名に共存している。

88という数字の力

「88」は世界共通のラッキーナンバーであり、「八八(Yaya)って何だろう」という好奇心が、「なるほど、米の哲学を音にした名か」という納得へ変わる。その時間の流れもブランド体験の一つと考えている。

88

手間
なぜ寿司が、農業を守るのか?

その1貫が、
里山を守る。One piece. One farm. One future.

稲穂が実るまでに、八八の手間がある。
米は日本の農業の礎であり、里山の景色を形づくる根本である。
しかし、日本の農業は今、静かに縮小しつつある。

私たちが「京都すし処 八八」を世界に届けることは、
単にひとつの寿司ブランドを輸出することではない。
日本産米の輸出を促し、生産者との継続的な関係づくりを通じて、日本産米の価値向上に貢献することだと信じている。

これから始まるグローバルな展開と、
シャリ設計という知的なプラットフォームを掛け合わせ、
日本の農業を次の世代に渡す——
それが私たちの使命である。

Producer

八代目儀兵衛をはじめとする生産者・精米者との長期的パートナーシップ

Export

海外店舗での日本産米使用を原則とし、現地最適ブレンドにも国産米を軸に据える

Legacy

寿司を通じて「米の価値」を世界に伝え、日本の里山・農業文化を次世代へ

Course Menu

コース案内

All prices are subject to service charge and tax.

Lunch
昼のすし処
八八 ランチコース ¥3,800(税込¥4,180)
八八 上ランチコース ¥5,800(税込¥6,380)
ランチソフトドリンク ¥300(税込¥330)

シャリ設計を日常に。ランチは気軽に、シャリの世界への入口として設計。

Dinner
夜の八八
八八 おまかせコース ¥8,800(税込¥9,680)
八八 プレミアムコース ¥14,800(税込¥16,280)
ドリンクペアリング +¥5,000(税込¥5,500~)
各種ドリンク

2種の酢のRound/Sharp切り替えと、50℃から始まるシャリの温度変化を、約120分かけて体験。

Reserve

席は、22のみ。

完全予約制。あなたにとっての“最高のひととき”のために本日のシャリを設計。

カウンター8席 / 4人掛テーブル×1 / 6人掛テーブル×1 / 個室4人掛テーブル×1

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